【新唐人2012年7月7日付ニュース】中国天津市薊県(けいけん)のショッピングセンターで近日、建物が全焼する火災が発生しました。当局の発表では10人が死亡、16人が負傷。これに対し地元住民は、当局は実際の死亡者数を隠蔽している上、情報を封鎖していると憤慨します。
6月30日午後、天津市薊県(けいけん)の莱德ショッピングセンターで突然火災が発生。火の勢いが強く、黒い煙が各階から立ち上りました。事故当時、ビル内ではセールが行われ、大勢の買い物客でにぎわっていたそうです。地元住民によると、火は午後2時過ぎから6時ごろまで燃え続けて、5階建ての建物が全焼。当局の発表した死亡者10人に疑問を投げかけます。
地元住民
「10人死亡と報じましたが、もっと多いはずです。現在 政府が封鎖しています、外部に漏れないようにしています。みな怒っています。薊県全体が怒っています」
また、火が出てまもなく、出入り口の扉が閉められたそうです。その上、消防車も遅れて到着し、水の勢いも弱かったそうです。
地元住民
「火がついたばかりのとき、物を盗られるのを恐れ、オーナーは扉を閉めました。消防車が来ても、水は3階にも届かずでした。公安局と政府は10人死んだと言っているけど、もっと多いはずです。少なくとも数十人です」
その後ネット上には、死亡者数は二桁を超えているとの書き込みも現れました。ショッピングセンターの向かい側に住むネットユーザーによると、消防車の水圧が足りず、地面をぬらすほどしかなかったそうです。
7月2日、地元政府の宣伝部は事件の説明を拒みました。
薊県宣伝部 李課長
「他の状況については我々もわかりません。最後の結果を待っています」
地元の住民は、官僚は職を失わないために実際の死亡者数を報告しないと憤慨します。死亡者数が36人を超えると、市の共産党書記は首になるからです。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/工)